「AGA」とは
AGA(androgenetic alopecia=男性型脱毛症)とは、思春期以降の男性に見られる脱毛症の1つです。一般に薄毛でお悩みの方のほとんどは、このAGAに分類されます。また現在、日本人の成人男性の3人に1人はAGAと言われており、とても身近な存在となっています。主な原因は、男性ホルモン(アンドロゲン)にあります。
AGAでは、額の生え際と頭頂部の片方または両方で脱毛・薄毛が見られます。通常、進行は緩やかですが、対策をせずに放置していると脱毛・薄毛が悪化します。
AGAの主な進行パターン
額の生え際、頭頂部の片方または両方で脱毛が進行します。
O字型
頭頂部で脱毛・薄毛が見られるタイプです。
M字型
額の生え際、特に両サイドで脱毛・薄毛が見られるタイプです。
U字型
頭頂部、額の生え際の両方で脱毛・薄毛が進みます。
※「U字」は、側頭部・後頭部だけ髪の毛が残っていることから。
女性のAGA「FAGA(FPHL)」とは
「FAGA(女性型脱毛症)」とは、30~40代以上の女性に見られる脱毛症です。「AGAの女性版」という分かりやすさから日本ではFAGA(female AGA)と呼ばれていますが、AGAとは異なり発症にアンドロゲンは関与しません。国際的にはFPHL(female pattern hair loss)と呼びます。
また脱毛・薄毛の特徴においてもAGAとの違いがあります。FAGA/FPHLでは、頭頂部を中心としながら広い範囲、または全体で脱毛・薄毛が認められます。
AGA/FAGAの原因
AGAの原因
AGAの最大の原因と言えるのが、男性ホルモン(アンドロゲン)の1つであるテストステロンです。テストステロンが頭皮の5αリクターゼという酵素と結合すると、ジヒドロテストステロンになり、これが毛乳頭の男性ホルモン受容体に受け取られ、ヘアサイクルを乱すことで、脱毛・薄毛が進みます。
FAGAの原因
FAGAの原因については、AGAほどはっきりとしたことが分かっていません。
加齢・女性ホルモンのバランスの変化、遺伝的要因、精神的・肉体的ストレス、喫煙、無理なダイエットなど、さまざまな原因が重なって発症するものと考えられています。
AGA/FAGAの診断方法
AGA/FAGAが疑われる場合、以下のような検査を行い、診断します。
問診
症状、既往歴・家族歴、服用中の薬などについて確認します。
視診
医師が肉眼で頭皮を観察し、脱毛・薄毛の状態を確認します。
ダーモスコピー検査
拡大鏡を用いて、頭皮・毛髪・毛穴の状態を詳しく観察します。
FAGAの場合
AGAでも行う問診・視診・ダーモスコピー検査を行います。
またこれに加え、ホルモンバランスの変化を確認したり、他の病気を除外するため、血液検査などを行うことがあります。
AGA/FAGAの治療
AGAの場合
フィナステリド
概要
ヘアサイクルの乱れを引き起こすジヒドロテストステロンの生成を抑制し、脱毛・薄毛を改善する内服薬です。
AGA治療において第一選択となる、信頼性・安全性の高いお薬です。
副作用
比較的よくある副作用としては、性欲減退、勃起不全、精液量減少といった副作用が報告されています。また、頻度の低い副作用としては、乳房の腫れ・痛み(男性化乳房)、抑うつ症状があります。
重篤な副作用としては、胃腸障害、肝機能障害、アレルギー反応などがあります。
デュタステリド
概要
ジヒドロテストステロンに対して、フィナステリドよりも強力な作用を持つ内服薬です。
フィナステリドで十分な効果が得られない場合、よりしっかりと効果を得たい場合などに使用します。
副作用
比較的よくあるものとしては、性欲減退、勃起不全、精液量減少などが報告されています。また、頻度の低い副作用としては、乳房の腫れ・痛み(男性化乳房)があります。
重篤な副作用としては、胃腸障害、肝機能障害、アレルギー反応などがあります。
ミノキシジル
概要
頭皮に直接塗る外用薬です。有効成分によって血行が促進され、毛包細胞に効率良く酸素・栄養を届けることで、脱毛・薄毛の改善を図ります。
副作用
比較的よく見られる副作用として、頭皮の赤み・かゆみ・フケ・乾燥などがありますが、通常はいずれも軽度です。また、低血圧・動悸・多毛症などの副作用も報告されています。
FAGAの場合
パントガール
概要
世界で初めて、女性の薄毛を改善する効果が認められた内服薬です。パントテン酸カルシウム、ケラチン、シスチンといった成分が、頭皮・毛髪に必要な栄養を届けるとともに、頭皮の環境を整え、薄毛・脱毛を改善します。
副作用
比較的副作用の少ないお薬です。稀に、吐き気、胃の不快感、下痢・便秘などが見られます。また、アレルギー体質の方の場合、皮膚の発疹といった副作用が現れることがあります。

