お腹が張る

お腹が張る、ガスが溜まる

お腹が張る、ガスが溜まるお腹が張ったりガスが溜まったりする症状は、腸管内にガスが過剰に貯留したり、便秘により腸内容物が停滞することで生じます。食後に悪化することもあり、げっぷやおならで一時的に改善することもあります。多くは機能性の問題ですが、何らかの疾患が隠れている可能性もあるため、慢性的に続く場合や他の症状を伴う場合は注意が必要です。

お腹が張る原因は?

お腹が張る(腹部膨満感)原因は多岐にわたり、生活習慣から疾患まで様々です。

食事・生活習慣

早食いや大食いにより空気を飲み込みやすくなり、腸管内ガスが増加します。炭酸飲料の摂取やガムの多食、喫煙も空気嚥下の原因となります。

ストレス・自律神経の乱れ

ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、腸管運動に異常が生じます。過敏性腸症候群の主な原因で、ガスが腸管内を正常に移動できなくなり、膨満感を生じます。緊張や不安により無意識に空気を飲み込む量が増加することもあります。

腸内細菌叢の乱れ

抗生物質の使用、食生活の偏り、加齢などにより腸内細菌のバランスが崩れると、異常発酵によりガス産生が増加します。

お腹が張る場合に
考えられる病気

慢性的な腹部膨満感は、以下のような疾患の症状である可能性があります。

便秘症

腹部膨満感の原因の中でも多く、便の停滞により腸管内圧が上昇し、ガスも排出されにくくなります。硬い便により腸管が拡張し、膨満感と腹痛を生じます。高齢者や女性に多く、生活習慣の改善と薬物療法により管理します。

過敏性腸症候群

ストレスにより腸管運動が異常となり、ガス貯留と膨満感を生じます。下痢型、便秘型、混合型があり、排便により症状が改善するのが特徴です。

機能性ディスペプシア

胃の運動機能低下により、食後の膨満感や早期満腹感を生じます。胃内容物の停滞により上腹部の膨満感を感じる場合が多いです。

腸閉塞

腸管の通過障害により、ガスと便が貯留し、著明な腹部膨満を生じます。嘔吐、排便・排ガス停止を伴い、緊急治療が必要となることもあります。

大腸がん

進行した大腸がんによる狭窄により、ガスと便の通過が障害され膨満感を生じます。血便、体重減少、便通異常を伴うことが多く、早期発見が重要です。

肝硬変・腹水

肝硬変により腹水が貯留すると、腹部膨満と圧迫感を生じます。下肢浮腫、黄疸を伴うことが多く、適切な管理が必要です。

婦人科疾患

卵巣腫瘍や子宮筋腫などにより腹部膨満を生じることがあります。月経周期と関連している場合や下腹部痛を伴う場合は婦人科受診を検討しましょう。

お腹が張る時の対処法

お腹が張る時の対処法腹部膨満感を軽減するためには、食事の工夫や適度な運動などが重要です。

食事の工夫

ゆっくりよく噛んで食べ、空気の飲み込みを減らします。一回の食事量を減らし、回数を増やすことで胃腸への負担を軽減します。ガスを発生しやすい食品を控えることも有効です。

運動・マッサージ

適度な運動により腸管運動が活性化し、ガスの排出が促進されます。腹部を時計回りにマッサージすることで、腸管運動を助けます。

ストレス管理

リラックス法(深呼吸、瞑想)によりストレスを軽減します。規則正しい生活リズムを保ち、十分な睡眠を確保します。趣味や運動によるストレス発散も重要です。

お腹が張る時には胃カメラ・
大腸カメラを受けましょう

慢性的な腹部膨満感がある場合は、内視鏡検査による精密検査が必要です。胃カメラ検査により、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどを発見でき、大腸カメラ検査により、大腸ポリープや大腸がん、炎症性腸疾患などを発見できます。同時に腹部超音波検査やCT検査により、肝臓、胆のう、膵臓、卵巣などの評価も行います。

腹部膨満感は「体質」と諦めずに、原因を特定して適切な治療を受けることで改善が期待できます。症状が続く場合は、まずは当院へご相談ください。